地域に根ざし、水中ドローンで水中の仕事を広げていく。

株式会社アルタバディマリン 代表取締役/増田浩三 さま

名古屋を拠点に、長年ダイビング事業を展開してきた株式会社アルタバディマリン。レジャーダイビングを出発点に、近年は潜水作業・潜水調査へと事業領域を広げ、2021年には日本水中ドローン協会認定「水中ドローンスクール名古屋校」も開校しました。今回は、代表取締役 増田浩三様に、水中ドローンに取り組んだ背景や、地域での広がり、そしてスペースワンとの連携について伺いました。

聞き手:Ooteyama ライター:Ooteyama

普段の業務について教えてください。

もともと当社はレジャーダイビングを中心に事業をやってきましたが、時代の流れとともに、潜水作業や潜水調査の比重を高めてきました。

今では、レジャーダイビングよりも、潜水調査・潜水作業の方が大きな割合を占めています。名古屋では、近隣の潜水工事会社さんとも連携しながら、港湾関係の調査や、水門、河川や運河まわりの清掃など、実際に人が潜って対応する仕事を続けています。

地域の水の中の仕事にしっかり関わってきたことが、今の当社の土台になっています。

水中ドローンを取り入れ、スクール運営で大切にしてきたことを教えてください。

大きかったのは、レジャーダイビング人口の減少と、職業ダイバーの人材不足・高齢化ですね。2020年頃には、名古屋周辺でもその流れをかなり感じていました。この先、水の中の仕事をどう支えていくのかを考えた時に、新しい時代の主力ツールの一つになるのは水中ドローンだろうと思ったんです

スクール修了者の海域訓練
名古屋港での水中ドローンデモの様子

ただ、水中ドローンも資格を取っただけでは本当の意味で身につかないと思っています。大事なのはその後で、実際にどう使うのか、現場でどう動かすのかを継続して学んでいかないと、なかなか実務にはつながりません。だから名古屋校では、受講して終わりではなく、機体販促も行い、その後の継続的な技術指導をも大切にしています。ダイビングプールでの定期トレーニング会や、海での実地指導を続けているのも、そのためです。

体験会や地域連携を続けている理由は何でしょうか。

私は、まず仲間を増やすことが大事だと思っています。一つの事業所だけでやれることには限界がありますから、他のスクールさんや操縦士の皆さんと協力しながら、水中ドローンの普及を進めていくことが必要だと考えています。

水中ドローンで知る「私たちの海」in名古屋開催時

実際、昨年は体験会に最大で約65名の方が参加してくださいました。これだけの人数を受け入れるには、機体も人も必要ですし、愛知県内の他校の皆さんと協力し合える体制が本当に大きいですね。地域に競合を増やすのではなく、みんなで市場そのものを大きくしていく。その結果として、地域にも返ってくると思っています。

スペースワンとの連携で感じていることと、期待していることを教えてください。

やはり大きいのは、メンテナンス対応の安心感ですね。当社としては販売や取扱説明に集中して、その後のメンテナンスはスペースワンさんにお願いできる。この役割分担がとても助かっています。特にありがたいのは、そのスピード感です。潜水器材、とくに海外製品になると、修理や点検で3〜4カ月待つことも珍しくありませんが、スペースワンさんは比較的早く対応して返してくれますし、平均すると1カ月以内で完了まで進むケースが多いので、非常に助かっています。
今後期待したいのは、地域単独では難しい全国規模でのプロモーションです。東京を拠点に、官公庁の本庁レベルに向けて認知を広げていくことは、スペースワンさんだからこそできることだと思っています。これから導入したい方や、業務への活用を考えている方にとっても、導入後まできちんと相談できる相手がいることはとても大事です。その点で、スペースワンさんは非常に心強い存在です。

インタビューを終えて

株式会社アルタバディマリン様は、地域に根ざした潜水事業者として、名古屋の水中現場に向き合いながら、水中ドローンの販売・教育・普及にも取り組んでいます。特に印象的だったのは、「資格を取って終わり」にしない継続教育と、地域の仲間と協力しながら裾野を広げていく姿勢でした。
また、増田様の親しみやすさや人を引き寄せる力は、水中ドローンの取り組みの中でも強く感じられました。
筆者自身も、水中ドローンの仕事をきっかけにご縁をいただき、ダイビングの分野でもお世話になってるほどです。

最後に、増田様らしいひと言を。
「まぁ、がんばってちょ〜よ。」
そのやわらかな言葉に、増田様の人柄がよく表れているように感じました。

企業情報
企業名:株式会社アルタバディマリン
代表者:代表取締役 増田 浩三
本社:〒455-0032 愛知県名古屋市港区⼊船2-2-7 1F
事業内容:ダイビングスクール運営、潜水指導、潜水機器販売、総合マリン用品販売、水中調査・水中撮影、水中工事、その他作業、国内外ダイビングツアー企画・催行
URL:https://www.diving-school.co.jp/