「弦ちゃん、それつまらないよ。」をきっかけに、僕なりに工夫している仕事の進め方

こんにちは。スペースワン ドローン事業部の Ooteyama です。

「弦ちゃん、それつまらないよ。そんな話したら見送られるよ」

以前、大きな空撮案件で何度もお世話になった方から、ストレートに言われた言葉です。
フルネームは大手山 弦と申しますので、プライベートや親しくしていただいている関係者の方からは、下の名前で「弦」で呼んでいただくことがあります。

ここ数か月はイベントや現場の話が続いたので、今回は少し趣向を変えて、現在進行形の「僕なりの仕事の進め方」について書いてみます。
といっても、ビジネス書で学んだ仕事術ではありません。お客様やパートナーなど社外の方との仕事、時には飲みの席で聞いた何気ない一言。それを自分なりに解釈して、仕事の中で試しながら工夫しているものです。あくまで僕個人の価値観ですが、今の仕事のスタンスに影響している言葉がいくつかあります。

1.「弦ちゃん、それつまらないよ。」

この言葉を言われた当時、僕はハードルの高い空撮案件について、ルールや安全面、実施上のリスクから説明していました。
その方は、主に飲み屋で仲良くしている地元の友人でもありますが、仕事では国内外の大きなプロジェクトを牽引する建築デザイナー。
ドローンについて専門的な知識がある方ではなかったので、自分としてはかなり真面目に、誠実に説明していたつもりです。

そこで返ってきたのが、「弦ちゃん、それつまらないよ。そんな話からしたら見送られるよ」 でした。

最初は「いやいやいやいや、リスクは説明しないとダメでしょう」と思いました(笑)。

でも、話を聞くうちに「確かにそういう見え方もあるな」と感じるようになりました。もちろん、リスクや懸念点の説明は必要です。
ただ、そればかりを先に並べれば、「やりたくないのかな?」「そこまで難しいなら、今回はやめておこうかな」と受け取られる可能性もあります。

そして何より、営業や対外的な仕事では「この人、この会社と一緒に仕事をすると、何か面白いことができそう」と感じてもらうことも大切なのではないか。
そう考えるようになりました。

まず、自分の中で「できるのか、できないのか」を判断する。
できるのであれば、一度「できる前提」に立って、お客様が聞いてワクワクするような最上級の提案を考える。

「ここまでできたら面白い」、「こんな機材を組み合わせたら、もっと良くなる」、「せっかくなら、ここまでやりませんか」

最初から予算や懸念点だけで可能性を狭めず、まず理想形を描く。

そのうえで、人員、機材、許可、安全対策、スケジュールなど、実現するためのハードルを整理する。

予算も、フルで実現する案、現実的な案、最低限押さえる案と、いわゆる松竹梅に落とし込み、お客様に判断いただきながら調整していく。リスクを考えないのではなく、リスクを理解したうえで「どうすれば実現できるか」まで考える。

「この人に相談すると、できる方法を一緒に考えてくれる」
「ここに相談すると、何か面白い提案が返ってくる」

そんな印象を一度で終わらせず、実際の仕事で応えながら信頼として積み上げていく。これが唯一の正解だとは思っていませんし、最初から予算が決まっている案件など、すべてに当てはまる話でもありません。

ただ、あの一言をきっかけに、自分なりに意識するようになった仕事のスタンスです。

その言葉を受けた上で、こうした空撮の仕事をいただきました。

2.ポジティブに進めるために、先にゴールを決める

とはいえ、何でも「できます!やりましょう!」では、ただの無計画です。前向きに進めるからこそ、最初に暫定的なゴールを決めます。最終的にどうしたいのか。いつまでに何を決めるのか。途中にどんなマイルストーンが必要なのか。

そこから逆算して予定を組む。

必要な情報は、カレンダーや日報、議事録など、必要な人が確認できる場所に残すようにしています。
何でも逐一報告する必要はないと思いますが、「必要なときに見られる状態」にはしておく。
ぶっちゃけ、実際に見てもらえているかは、また別の話ですが(笑)。

ゴールが見えていると、相談も、「どうしましょうか?」から、
「こうしたいので、この方法で進めたいです」
「ここが課題なので、こう解決したいです」
「ここだけ判断をお願いします」 に変わっていきます。

相談しないのではなく、相談するためにも、まず自分なりの案を持つ。

そして、相談や判断をお願いする上司、同僚、関係者には、できるだけ余計な思考の時間を使わせないことも、当事者側の役割だと考えるようになりました。

何を判断してほしいのか。
選択肢は何なのか。
自分はどうしたいのか。

そこまで整理して持っていく。

ポジティブに仕事を進めるためにも、こうした段取りも大切にするように意識はしています。

3.前に進めるなら、目の前の仕事だけを見ない

ゴールを決めて予定を組んでも、実際の仕事は一つだけ動いているわけではありません。仕事では、「少し直すだけ」「ちょっと確認するだけ」「これもついでに」ということもよくあります。

一つひとつは、本当に難しくない仕事かもしれません。でも、「簡単な仕事」と「今すぐ追加できる仕事」は別。その裏には、意識するしないにかかわらず、確認、整理、判断、制作、修正、共有といった工程があります。

一つ仕事を追加すれば、それまで予定していた仕事が後ろへ動くこともある。複数の案件を同時に動かしていれば、一つの追加や変更が全体のバランスを崩したり、その人の仕事のペースを大きく変えたりすることもあります。

だからこそ、目の前のタスクだけではなく、「その人が今、全体で何を動かしているのか」を意識して見ることも大切だと思っています。

僕自身、誰かに急な相談や依頼をするときは、できるだけ「申し訳ないのですが」と一言添えるようにしています。それだけで仕事が減るわけではありませんが、「相手にも予定や段取りがある」という前提は忘れないようにしたい。全体を見ずに細かな仕事を積み重ねれば、その負荷は必ずどこかにたまります。

これも結局、仕事を止めずに前へ進めるための考え方です。僕自身も依頼する側になりますので、忘れないようにしたい視点です。

4.前向きに走り続けるために、自分も守る

今回のテーマのきっかけになった同じ方から、もう一つ言われたことがあります。今も、人が足りなければ自分でやる。休みの日でも、少し手を動かさないと回らない。そんな場面は正直、現在も続いています。

任された以上は何とか形にしたいので、そうして自分で抱える場面も少なくありません。
そんな話をしたとき、「そんなスタンスはダメ。自分も守らないとダメだよ」と言われました。

これもかなり刺さった言葉です。というより、今もまだまだ言われ続け、刺さり続けていて、感覚としてはまあまあ血まみれです(笑)。意識は以前より少しずつ変わってきましたが、まだ現在進行形です。

例えば、毎年予定している旅行の休暇は、仕事の予定が埋まってから空いている日を探すのではなく、年始の段階で会社へ相談し、先に予定を共有するようにしてみました。

先に分かっている方が周囲も予定を組みやすく、自分自身も余計なことを気にせずスケジューリングできます。また、家にいる時間が少ないことについては妻からも苦言をもらい(笑)、自宅でも必要な作業ができる環境を整えました。

ただ会社に長くいるのではなく、場所や頭を切り替えて、必要な仕事を片付ける。
仕事を前向きに進めたいからこそ、「何とかし続けること」を当たり前にしない。
仕事の中身だけでなく、仕事の仕方そのものも、まだ工夫し続けている途中です。

まとめ

できない理由ではなく、実現する方法を考える。
ゴールを決め、「どうしましょうか」ではなく「こうしたい」と提案する。

そして、頑張ることと、無理を続けることを同じにしない。ただ、今の自分たちには、人を育てる、仕事を渡す、仕組みを整える、小さな改善を積み重ねるための余白が十分にあるとは言えません

「今、回っている」ことと、「この先も回し続けられる」ことは別です。
まだ動けている今のうちに、次の状態をつくる意識も持つ。

僕自身も相変わらず、まあまあ血まみれですが(笑)、個人の頑張りだけに頼らず、チームとして前向きに仕事を広げられる状態にしていきたいと思っています。

僕は部署の中で「リーダー」という肩書きをいただいています。だからこそ、自分が先に動き、試し、工夫する姿を見せながら、関わる社内外の人たちが笑顔と余裕を持ち、誇りを持って仕事ができる状態を目指したい。

今回は、そんな自分の中にある仕事の軸を、少しだけ言葉にしてみました。

これからも、関わる人たちが笑顔で仕事をし、それが良いビジネスにつながっていくように、自分にはなかったスタンスや新しい気づきも、できる限り取り入れていきたいと思います。