こんにちは、販売企画部の加藤です。
突然ですが、みなさんは「プログラミング」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「難しそう」「理系の人がやるもの」「自分には無理」……正直、少し前まで私もそう思っていました。
ところが最近、その考えが大きく変わりました。きっかけは「Google Apps Script(GAS)」と、AIの急速な進化です。この2つを組み合わせることで、プログラミングがほぼ分からない私でも、じわじわと業務を自動化できるようになってきたんです。今回は、「同じように感じている人に読んでほしい」という気持ちで書きました。
そもそもGoogle Apps Script(GAS)って何?
まず「GASって何?」という方のために、簡単に説明します。
Google Apps Script(GAS)とは、Googleが提供している、Googleのサービスを自動操作できるプログラミングツールです。GmailやGoogleスプレッドシート、Googleカレンダーなどと連携して、繰り返しの作業を自動化したり、データを処理したりすることができます。
「プログラミングツール」と聞くとまた身構えてしまいそうですが、GASの大きな特徴は、Googleアカウントさえあれば無料で使えること、そして専用のソフトをインストールする必要がなく、ブラウザ上で完結することです。
使う言語は「JavaScript(ジャバスクリプト)」というもので、私はJavaScriptにも詳しくありません。だからこそAIの出番です。


なぜGASを使い始めたのか
私がGASを本格的に使い始めたきっかけは、社内で使用している帳票作成用のスプレッドシートでした。
数年前、プログラマーの方に作成していただいたGASが、ある時期からうまく動かなくなってしまいました。自動化されているはずの作業がエラーで止まり、その都度手作業で修正。動いたと思ったら、またエラー……。
詳しい方に依頼すれば、一瞬で解決できる問題だったかもしれません。
それでも、「せっかくの機会だから自分でやってみよう」そんな気持ちが、次第に強くなっていきました。
プログラミングは未経験で、GASの中身もよく分からない状態でした。それでも、「このままでは困る」という切迫感と、「やってみたい」という好奇心が、踏み出す背中を押してくれました。困り果てたところから生まれた挑戦だったからこそ、「絶対に動かしてやる」という強い気持ちで取り組めたのだと思います。
AIと試行錯誤を重ねながら取り組んだ結果、最終的にはGASの書き換えに成功しました。
AIに「コードを書いてもらう」——でも、うまくいかないことが9割
「こういうことをスプレッドシートで自動化したいんですが、GASのコードを書いてもらえますか?」
半信半疑でChatGPTにそう入力してみたところ、具体的なコードが返ってきました。

書いてあることの半分以上は分かりませんが、AIは間違いなく私の知識以上のものを持っているので、すべてを信じてそのままGASに貼り付け、実行ボタンを押します。ここで一発でうまくいったことは、一度もありません。
エラーが出なかったとしても、想定通りに動かないことがほとんどです。「転記されているけど、なぜか1行ずれている」「実行はされたのに、目的のセルに何も入っていない」——そういうことが頻繁に起こります。考えてみれば当然で、指示を出しているのは初心者丸出しの私です。
だから私がやることはシンプルです。エラーメッセージをそのままAIに貼り付けて「このエラーが出ました」と伝える。想定と違う動きをしていれば「こうなってほしかったのに、こうなってしまいました」と具体的に説明する。それを繰り返す。根気よく、AIと一緒に「動いた!」という瞬間まで粘り続けます。
そしてついに動いたとき、それまで手作業で10〜15分かかっていた作業が、ボタンひとつで数秒で終わる。あの瞬間の感動は、今でも忘れられません。「魔法みたいだ」と思いました(大げさではなく、本当にそう感じました)。
今の私にはプログラミングの知識よりも、「何がしたいか」を諦めずに言語化し続ける力のほうが、よほど重要です。設計と指示は人間が、コードを書く作業はAIが担当する。そう考えると、プログラミング未経験の私でも十分に参加できる世界が開けてきました。
「AIがすごい」と感じた瞬間
こういった体験を通じて、AIに対する見方がガラッと変わりました。
以前は、AIは「質問に答えてくれる便利なもの」という認識でした。でも今は、「自分の能力を拡張してくれるパートナー」という感覚に近い。プログラミングの知識がなくても、AIに「こういうことをしたい」と伝えるだけで、一緒に形にしていける。「できないこと」が「できること」に変わる体験は、思った以上に仕事への意欲を高めてくれました。
AIはうまく使えば、「自分一人ではできなかったことができるようになる」道具です。プログラミングができなかった私が、業務を自動化できるようになったのがその証拠だと思っています。
また、GASには「1日あたりの実行回数の上限」など、無料で使える範囲の制限もあります。大規模なシステム構築や、複雑なウェブサービスの開発には向いていません。あくまで「日々の業務をちょっと楽にする」ための道具として使うのが、私のような素人には現実的なところです。それでも、できることの幅は十分に広く、日常業務の中に「自動化できそうなこと」を見つける目が自然と養われてきた気がしています。
まとめ
GASもAIも、最初は「難しそう」と感じるかもしれません。私もそうでした。
でも、試してみると意外と入口は広い。「こういうことを自動化したい」という明確な目的さえあれば、AIが伴走してくれます。完璧に理解しなくても大丈夫。まず動かしてみることが、一番の近道です。
そして何より、「動いた!」という瞬間の達成感は、プログラマーでなくても同じように感じられます。むしろ、「自分には無理だと思っていたのにできた」という喜びは、素人だからこそ大きいかもしれません。あのころと違う今は、AIという心強いパートナーがいること。これは本当に大きい。
私はまだまだ勉強中ですし、失敗も日常茶飯事です。正直に言うと、今でも9割は失敗しています。それでも、周りから「便利になった」と声をかけられたとき、小さいようで私の中では大きな自信になっています。「プログラミングは自分には無理」と思っている方に、この記事が少しでも「やってみようかな」というきっかけになれば、とても嬉しいです。

