水中ドローンは“見えなかった世界”に届く一手|点検実現フローチャートもご紹介

こんにちは。スペースワン ドローン事業部の Ooteyama です。
弊社では年々「水中ドローンで点検したい」というご相談を多くいただいております。
非常に嬉しいことですが、その一方で“情報が整理されないまま”スタートするケースも少なくありません。やりたいことは明確でも、環境や条件が整理されていない。
その結果、「思っていたのと違った」「実現できなかった」という残念なケースも存在します。

せっかく水中ドローンという選択肢に辿り着いたのに、そこで止まってしまうのは本当にもったいない。
今回は、水中ドローン点検を実現するための現実的なフローチャート例も紹介し、現場目線で整理してみたいと思います。

1.水中ドローンは魔法ではない

「水中ドローンは何でもできるよね?」
「安くて簡単なんですよね?」

こうしたイメージを持たれている方も少なくありません。
しかし、水中ドローンは万能の魔法の道具ではありません。
ただし、これまで見ることができなかった環境へアプローチできる、新たな手法であることは間違いありません。
・200m〜300m延長の水中構造物
・水が抜けない放流渠
・100m超の潜水調査
・電波が届かない閉鎖空間

これらは、従来簡単に見られていましたか?

ダイバーのリスクを下げられる可能性があります。ダイビングベルが不要なケースもあります。
電波が使えない水中だからこそ、有線ケーブル式であることが安心材料になることもあります。
水中環境は特殊です。だからこそ、水中ドローンという選択肢には価値があります。
ただし、それを使いこなすのは人間です。

2.まず知っておいてほしい相場感

世界標準で見ると、水中ドローンの価格帯は数百万円〜数千万円が一般的です。
それに対し、弊社が扱う水中ドローン

・CHASING M2シリーズ:40万円〜100万円台中心
・DeepTrekker:300万円〜1000万円台

は、世界相場の中では導入しやすい価格帯です。適切に活用すれば、機材費は十分に回収可能だと思います。

3.業務委託という選択肢

機材購入だけが正解ではありません。
「買うまでもなく、1回〜数回の点検だけ」や「自社導入にはハードルがある」
などで撮影対応の業務委託も対応しております。
参考としてスペースワンへ業務委託する場合のお見積もりの基本構成は
・機材費
・運用オペレータ人件費(基本3名体制)
・旅費交通費、車両諸経費
・管理費
が基本構成です。

ご要望に応じて
・報告書作成(診断は領域外になります)
・広範囲業務
・追加人員 などが加算要素になります。

4.相談時に必ず伝えてほしいこと

水中ドローン点検を検討される場合、最低限整理してほしい内容があります。
・実施場所
・実施希望時期
・水深
・調査範囲
・対象物
・管路の場合は内径と延長
・水の流れの有無
・気相部の有無

これらが分かるだけで、提案精度は一気に上がります。

5.水中ドローン点検 実現フローチャート

水中ドローン点検を実現したい際、一度ご参考ください。チョイスは何通りもあります。

6.機種選定の考え方

初めて導入するなら
“CHASING M2シリーズ”
小型・短時間セットアップで、点検業務の入口に向くROV。現場運用に必要な撮影性能を確保しつつ、導入価格帯を抑えた“実務用スタンダード”。
まず1台目・スタート機種として選びやすいライン。

参考URL:
CHASING M2S
CHASING M2 PRO
CHASING M2 PRO MAX

過酷な環境下対策(水深・潮流)重視なら
CHASING X
高出力・高推進力を重視した上位モデル。潮流・河川・波の影響がある環境でも姿勢保持しやすく、広い水域やオフショア寄りの点検に適する。パワーを備えつつ、同クラスの世界相場と比べると導入価格が現実的。

DeepTrekker
堅牢性・信頼性・拡張性があるカナダ製水中ドローン。公共や政府系現場で豊富な導入実績があり、世界各国で導入されている。導入価格帯は300万〜1000万円クラスが中心だが、世界相場でも平均よりもコスパ◯。

管路内・気相部が多い環境なら
PIPETREKKER
管路点検に特化したクローラーロボット。DeepTrekkerが開発販売しており、ケーブル長は200m〜300m、防水設計(耐水深50m)、耐傾斜は約40°(ホイール・管種による)。気相部が多い/水位が浅い/勾配・流速がある管路で、ROVより安定して“進ませて撮る”点検ができる。

7.なぜスペースワンが相談対応できるのか

スペースワンは早期から水中ドローンを取り扱い、
・機体販売
・講習
・現場業務
・修理アフターサポート
を一貫して行ってきました。机上の理論だけではなく、実運用の経験があるからです

8.まとめ

水中ドローンは魔法ではありませんが、これまで見えなかった世界へ届く一手です。

参考としてですが、私が担当させていただけたユーザー様の多くの例として
まずは水中ドローンを知る。そのために「水中ドローン安全潜航操縦士認定講習」を受講する。自ら操縦訓練を行い、業務として扱えるかを見極める。その後、機器の相談を行い、初期は業務委託としてOJT的に一緒に実施。
そして、自社で自走。この流れを踏んだユーザー様は、着実に成果へつなげています。
デスクリサーチだけでは判断が難しい。実機を見るだけでは決めきれない。
そんな方には、人材育成、機器選定、業務フォローまで一貫して対応できるスペースワンのドローン事業部がお力になります。
水中ドローンで点検を実現したい方は、まずは情報を整理し、ぜひご相談ください。
一緒に最適な一手を考えましょう。

講習受講後、OJTを兼ねた撮影