
ここ最近、空中ドローンを使った撮影業務が続いています。ひとくちに空撮といっても、その目的によって求められる技術や意識は大きく異なります。今回は、舞木駅でのPR撮影と、Matrice300を使用した進捗管理の空撮という、性質の違う2つの現場を通して感じたことをご紹介します。
「魅せる」空撮 ── 舞木駅でのPR撮影
まず一つ目は、舞木駅での空撮です。こちらはPR用途の撮影ということもあり、「どう見せるか」が非常に重要な現場でした。特に印象的だったのは、構図づくりの難しさです。駅という限られた空間の中で、電車と桜の両方をバランスよく収める必要があり、画角にはかなり気を使いました。
さらに、電車が来るタイミングも1時間に1〜2回と限られており、チャンスは多くありません。その一瞬に合わせて構図を決め、適切な位置で待機し、確実に撮影する必要があります。少しのズレがそのまま結果に影響するため、事前のイメージと準備が非常に重要だと改めて感じました。同時に、もっと技術があれば、より印象的な映像にできたのではないかという点は、さらなる課題として受け止めています。
昼と夜で、こんなにも変わる

また今回は、日中だけでなく夜間の撮影も行いました。構図や画角への意識など、基本的な撮影の考え方は日中と大きく変わりません。ただ、夜間特有の難しさとして感じたのが、機首方向の確認しづらさです。暗い環境では機体の向きが視覚的に把握しにくく、思っている方向と実際の機首方向がずれていることに気づきにくい場面がありました。(この画像にもドローンが映っているのがわかるでしょうか?)
さらに、離着陸時にも普段以上に神経を使いました。日中であれば一目で確認できる電線が、夜間は暗い空に同化して見えづらくなります。「あのあたりに電線があったはず」という記憶と、しっかりと注視をして得た目視の情報を基に、慎重に高度を調整しながら操縦する必要がありました。日中は無意識にできていたことが、夜間になると途端に緊張を伴う作業になる。
同じ場所であっても、時間帯が変わるだけでこれほど操縦の感覚が変わるのかと、改めて空撮の奥深さを感じる機会となりました。
「正確に記録する」空撮 ── Matrice300による進捗管理


一方で、Matrice300を使用した進捗管理のための空撮業務では、求められるものが大きく異なりました。こちらは「魅せる」よりも「正確に記録する」ことが主な目的です。広い範囲を飛行しながら、現場全体の状況が分かるように撮影していく必要がありました。
今回の現場は風も強く、これまでの講習などで扱ってきた環境とは違い、より力強い操作が求められました。ただし、その中でも「ここがどこなのか分かる画角」を意識し、全体像をしっかり収めることが重要です。大胆さと繊細さのバランスを取りながらの操作は想像以上に難しく、強風の中で安定した画角を保つことの難しさを身をもって体感することができ、非常に良い経験となりました。

2つの現場から見えてきたこと
この2つの現場を通して感じたのは、同じドローンを使った業務であっても、その役割や考え方は大きく異なるということです。PR撮影では構図やタイミング、見せ方が重要になり、一方で業務用途では正確性や再現性、記録としての価値が求められます。それぞれに求められる視点が違うからこそ、経験を積むことで対応の幅が広がっていくのだと実感しています。
さらに、同じ場所であっても時間帯が変わるだけで求められる工夫が変わるなど、空撮の奥深さも強く感じる機会となりました。経験を重ねるごとに、対応できる引き出しが増えていくのを実感しています。今月には空中と水中のドローンを組み合わせた業務も控えており、今回得た気づきを活かしながら、より幅広い対応ができるよう取り組んでいきたいと思います。これからも一つひとつの現場を大切にしながら、できることを着実に広げていきます。

