Antigravity A1 屋外初フライト – 空を飛ぶ、新しい体験

こんにちは、ドローン事業部の市川です。

前々回のブログで紹介したAntigravity A1を、ついに屋外で飛ばしてきました。国家資格が手元に届き、機体登録も完了。準備を整え、講習会場の校庭で初フライトに臨みました。

体育館での体験も衝撃的でしたが、屋外の開放的な空間で飛ばすAntigravity A1は、また全く違う体験でした。360度見渡せる映像、バーチャルコックピットという面白い機能、そして「飛んでいる」という感覚そのものを楽しむドローン。

今回は、その初フライトで感じたことをお伝えします。

屋外での初フライト – 初めての目視外飛行

FPVドローンは、ゴーグルを装着して操縦するため、目視外飛行に該当します。そのため、飛行前にDIPSでの飛行計画通報を行い、飛行日誌も携帯しました。こうした手続きを経て実際に飛ばすことで、国家資格を取得した実感が湧いてきました。

初フライトということもあり、見知った開けた場所として、普段の講習会場の校庭を選びました。体育館とは違い、空間に制約がない。どこまでも飛んでいける開放感がありました。

ゴーグルを装着し、機体を離陸させ、ゆっくりと高度を上げていきます。

高度が上がるにつれて、確かに「高い」という感覚はありました。足がすくむとまではいきませんでしたが、高度に対する緊張感は確かにあります。でも、それ以上に感じたのは、遠くまで見渡せる爽快感でした。

今回のフライトでは、高度100mまで上昇しました。この高度まで上がると、視界がさらに広がります。体育館では体験できなかった、広い空間。360度、どこを見ても開けた景色。この開放感こそが、屋外飛行の醍醐味だと実感しました。

360度映像の没入感 – 機体が消える技術

体育館でも360度映像を体験しましたが、屋外ではまた違った感覚がありました。遠くまで見渡せること。そして、機体がカメラ映像に映らないという技術による没入感。

通常のFPVドローンでは、カメラ映像に機体の一部が映り込みます。それが「ドローンに乗っている」という感覚を生み出します。でもAntigravity A1は、Insta360のスティッチング技術により、機体が映像から消えています。

つまり、何にも乗っていない。ただ空中に浮かんでいる。

この感覚が、屋外の広い空間でより強く感じられました。体育館では天井や壁があったため、空間の広がりに限界がありました。でも屋外では、視界を遮るものが何もない。本当に空を飛んでいる感覚です

2つの操作モード – それぞれの楽しみ方

Antigravity A1には、2つの操作モードがあります。フリーモーションモードとFPVモードです。
今回のフライトでは、両方のモードを試してみました。
まずフリーモーションモードで、景色をゆっくりと楽しみました。操作には、通常のスティック式プロポではなく、グリップモーションコントローラーを使用します。これが普通のプロポとは全く違う感覚で、最初は戸惑いました。(画像:左)
正直なところ、普通のプロポの方が使いやすいと感じます。ただ、これは慣れの問題だと思います。何度も飛ばしていくうちに、このコントローラーならではの操作感に慣れていくのでしょう。

フリーモーションモードでは、360度の視界を活かして、周囲の景色をゆっくりと見渡すことができました。遠くの山並み、開けた校庭、青い空。落ち着いて景色を楽しむには、このモードが適していると感じました。

バーチャルコックピット – まるでファンタジーの世界

そして次に試したのが、FPVモードでのバーチャルコックピット機能です。
この機能は、FPVモードで使用できるもので、画面にドラゴンや魔法の箒、フェニックスなどのオーバーレイが表示されます。そして、実際にそれらにまたがっているように見えるのです。
ドラゴンの背中に乗って空を飛ぶ。魔法の箒で上空を駆ける。
まるでファンタジー映画の中に入り込んだような感覚でした。360度見渡せる映像と組み合わさることで、没入感が一気に高まります。
フリーモーションモードで景色を楽しむのとは、また違った体験です。実用的な機能というより、エンターテインメント性の高い機能ですが、この「楽しさ」こそが、Antigravity A1の魅力だと感じました。

他のFPVとの違い – 操縦の楽しさ vs 体験の楽しさ

普通のFPVドローンと、Antigravity A1。同じFPVという名前がついていても、楽しみ方が全く違うと感じました。
普通のFPVドローン(例えばAVATA2)は、スピード感や操作・操縦そのものが楽しいです。機体を自在に操り、狭い空間を駆け抜け、アクロバティックな飛行を楽しむ。操縦技術を磨く面白さがあります。
一方、Antigravity A1は、飛んでいることそのもの、そこから見える景色や体験が楽しい機体だと感じました。
ドラゴンに乗って空を飛ぶ。何にも乗らずに空中に浮かぶ。360度見渡せる世界。
操縦技術を競うのではなく、空を飛ぶという体験そのものを楽しむドローン。それがAntigravity A1の本質だと思いました。

これからの課題 – さらなる可能性を探る

今後、Antigravity A1をしっかりと使い込んで、この機体の強みと弱みを理解していきたいと思っています。
また、Antigravity A1のグリップモーションコントローラーは、普通のプロポとは全く違います。この独特の操作感が、どんな場面で活きてくるのか。それも今後の課題として、探っていきたいです。

空を飛ぶ体験の可能性

今回の屋外飛行を通じて、Antigravity A1の可能性をより深く感じることができました。
ドラゴンに乗る、魔法の箒で空を駆ける。そんなファンタジーのような体験を、360度映像と没入感で実現するバーチャルコックピット機能。ただ、この映像は録画や撮影には残らないようです。何か方法を見つけて映すことができたら、また、ブログで発信したいと思います。
FPVドローンの撮影という分野を開拓したいと以前書きました。その目標は変わりません。撮影だけでなく、「体験」としてのFPVドローンの可能性も、Antigravity A1を通じて探っていきたいと思います。
まだまだ操作に慣れていない部分も多いですが、これから何度も飛ばして、この機体の可能性を引き出していきます。
次回は、色々な場所で飛ばしてみたいです。360度の映像が映える場所で、FPVドローンの新しい楽しみ方を見つけていきたいと思います。