
みなさん、こんにちは。ドローン事業部のHARAです。
前編では、『Singapore Airshow 2026』でのARIVIAの展示と来場者の反応についてご紹介しました。
後編では、会場全体を通して感じたこと、その中で見えてきたARIVIAの活用の可能性についてお伝えします。
まず、実際に会場を歩く中で強く感じたのは、無人技術がすでに「社会実装を前提とした技術」へと変わりつつあるということでした。
各展示からは、「どのように使うか」だけでなく、「どのように社会に組み込むか」という視点が感じられました。
無人技術は「単体」から「統合システム」へ
今回の展示で特に印象的だったのは、防衛関連ブースにおいて無人機が単体ではなく「統合されたシステム」として扱われていたこと。
無人航空機や無人車両、無人艦艇が連携し、AIやセンサー、指揮統制システムによって一体的に運用される構想が数多く展示されていました。

特に象徴的だったのが、シンガポール最大級の国防・社会インフラ企業である『ST Engineering』のブースです。
陸・海・空の無人システムに加え、スマートシティ技術まで横断的に展示されており、それぞれが単独で機能するのではなく、社会全体を支えるインフラとして統合される前提で設計されていました。
「どれだけ性能が高いか」という視点から、“社会の中でどう使われるか”というフェーズに移行していることを感じました。
ドローンは「空のインフラ」になりつつある
ドローン関連の展示でも、同様の変化が見られました。
衛星や地上レーダー、AIと連携し、広い範囲の情報をリアルタイムで取得する仕組みが紹介されており、都市やインフラの状況を把握する「空の目」としての役割を担い始めています。
さらに印象的だったのは、ドローンの“管理”に関する技術です。
検知・識別・追跡といった監視技術に加え、電波妨害や迎撃といった対策技術も多く、ドローンの普及を前提に、空域をどのように安全に管理するかという視点での展示が目立ちました。
ドローンは空のインフラの一部として扱われ始めていることを感じました。
技術だけでなく「環境ごとつくる」という考え方

もう一つ印象的だったのが、技術単体ではなく、「産業全体をどう設計するか」という視点です。
その一つが『Seletar Aerospace Park』です。ここは、政府主導で整備された航空産業の大型拠点で、航空関連企業、研究機関、訓練施設などが集まり、航空宇宙産業のハブとして機能しています。
単なる工業団地ではなく、「作る・整備する・研究する・人材を育てる」といった機能が一体化されており、それにより、企業同士の連携や意思決定のスピードが自然と高まり、産業全体の成長が加速する仕組みが作られています。
技術を開発するだけでなく、その技術が活きる“環境そのもの”までデザインしていることが、シンガポールの産業の成長につながっているのだと感じました。
その中で見えた、ARIVIAの可能性

今回感じたのは、無人技術の価値は単体の性能がどれだけ優れているかではなく、
「どこで、どのように使われるか」がとても重要になっているということです。
その視点で考えると、ARIVIAは水上というフィールドにおいて、さまざまな役割を担う可能性があります。
例えば、港湾や沿岸エリアでは、ドローンや監視システムと連携することで、水上からの監視やデータ取得などに活用することが考えられます。
設置工事が不要という特性は、固定設備では対応しづらい環境において大きな強みです。
また、防衛分野では沖合での中継拠点や長時間運用といった用途にも可能性があり、実運用を前提とした関心も多く寄せられました。
展示会場を見て回る中で改めて印象的だったのは、空や陸に比べて水上にはまだ大きな余白が残されているということです。
空ではドローンの活用が広がり、陸でも自動化や無人化が進んでいます。
一方で、水上はまだ「これからどう使うか」を模索している段階に近い領域でもあります。
だからこそ、ARIVIAには、「水上空間の使い方そのものを提案できる余地」があると感じました。
水上という未開拓の領域に、新しい役割を生み出していく。
ARIVIAは、そんな可能性を持つプロダクトなのだと改めて思いました。
まとめ

今回のシンガポールエアショーを通して、無人技術は、すでに社会に組み込まれ始めている技術なのだと感じました。
都市やインフラの中で、当たり前の存在になりつつあるのだということを実感する場面も多くありました。
そんな中で改めて感じたのが、水上という領域の可能性。
ARIVIAにもさまざまな役割が生まれていくのではないかと感じました。
今回の出展を通して得た、多くの気づきや新しい可能性を、少しずつ形にしていきたいと思います。
引き続き、ARIVIAの展開にぜひご注目ください!

