最近、仕事の中でカタカナやアルファベットの言葉を耳にする機会が、以前にも増えてきました。ブリーフィング、リテラシー、プロンプト、YAML、LM、NotebookLM、notta、Genspark……。言葉自体は新しく、便利そうに聞こえる一方で、「つまり、何をどうすればいいのか?」と立ち止まる場面も少なくありません。
社外の打ち合わせの中で、カタカナやアルファベットの言葉が出てくるたびに、 こっそりスマートフォンで調べながら話を聞いていたこともありました。その場では理解したつもりでも、打ち合わせが終わってから振り返ると、「さっき、なんと言っていたのだろう」と、言葉だけが頭に残っていないことも少なくありません。

例えば、アジャイル、ナレッジ、ローンチ。
聞いたことはあっても、いざ説明しようとすると曖昧なまま使われている言葉も多いように感じます。アルファベットも同様で、KGI、KPI、DX、GtoB……。
「DX」を初めて聞いたときに「デラックス?」と思ってしまったのは、ここだけの話です(笑)。
新しい言葉が増えること自体は、決して悪いことではありません。技術や考え方が進化すれば、それを表す言葉が生まれるのは自然な流れだと思います。ただ、その言葉が「分かっている前提」で使われ始めた瞬間から、話についていけない人が、静かに増えていくようにも感じています。
最近では、 「TBD」「ASAP」「FY」など、 日本語にすれば一言で済む言葉が、 そのまま使われる場面も増えてきました。「未定」「なるべく早く」「今年」 そう置き換えた瞬間に、 話の理解が一気に揃うことも少なくありません。
そんな経験を重ねる中で、私は言葉そのものを覚えようとするのではなく、その意味を一つずつ因数分解するようになりました。 何の話なのか、何を決めたいのか、そして、次に何をすればいいのか。それを日本語で整理してみると、カタカナやアルファベットがなくても、話の輪郭が見えてくることが多いと感じています。

実際、言葉を置き換えて確認するだけで、話が一気に進む場面も少なくありません。
「つまり、こういう理解で合っていますか?」
「今日決めるのは、ここまでで大丈夫ですか?」
そう聞き直すことで、認識のズレに早く気づけたり、無駄な作業を減らせたりすることもあります。
わからないことがあるのは、当たり前のことだと思います。新しい言葉や仕組みが次々と生まれる中で、すべてを最初から理解できる人はいません。
だからこそ、わからないことを嘲笑したり、「知っていて当然」という空気をつくったりすることは、仕事の現場では避けたいと感じています。
まとめ
新しい言葉や仕組みが増えていく中で、すべてを完璧に理解し続けることは、誰にとっても簡単なことではないと思います。わからないことがあるのは、決して恥ずかしいことではなく、むしろ自然なことなのではないでしょうか。
だからこそ、わからないことを嘲笑したり、「知っていて当然」という空気をつくるのではなく、同じ理解に近づくための言葉を探すことが大切だと感じています。一度立ち止まり、日本語に置き換えて確認するだけでも、仕事の進み方が変わる場面は少なくありません。
分かる人がいるだけでは、仕事は回りません。
分からない人がいても、それを分かる形に置き換え、共有していく人がいて、はじめて現場は前に進みます。
これからも私は、分かる人より、分かるようにする人でありたい。
そんな姿勢を大切にしながら、日々の仕事に向き合っていきたいと思います。
私は、わかる人が増えることよりも、わかるように言い直せる人が増えてほしいと思っています。

