カナダからすごいドローン持ってきてました!研修裏話と帰国後の挑戦

こんにちは。スペースワン ドローン事業部のOoteyamaです。
前回の記事では、カナダ製の水中ドローン DeepTrekker と、管路点検用クローラーロボット PIPETREKKER をご紹介しました。
今回はその続編として、極寒のカナダでの研修裏話、そして日本に持ち帰った後の挑戦について、書きたいと思います。

1.地獄のドライブから始まった研修

2025年1月。社長から「カナダに行きたい?」の一言に食い気味に「はい」と返答。
光の如くのスピードで出発することになったカナダ出張。

降り立ったのは氷点下。極寒のトロント空港でした。東京とは全く違う空気に、カナダの洗礼を受けた気がしました。
現地では社長が事前に予約してくれていたレンタカーで行動しましたが空港で用意されていたのは、まさかの高級メルセデスのレンタカー。

いざ!カナダ!

左ハンドル!雪!夜!フリーウェイ!カナダ!ベンツ!社長!部長!
あのラーメン風に言ったら「特盛全マシマシマシで」というくらいのマシマシw
そんな中運転を任されたのは光栄なことに私。
「立場的にそうなんだけど、、正直恐ろしい。。」と内心ど緊張しつつ一応クールフェイス。もう後戻りはできません。
ハンドルを握りしめ、初めての国。アウェーな環境。視界いっぱいの英語表示の中慎重に進むしかありません。
全員初めてのカナダ行程なので楽しい車内ではあるものの普段乗らないメルセデス英語仕様車は使い勝手も慣れず。。早く頭よ慣れてくれ!とさらに心の中で連呼しておりました(笑)。

2.氷をチェーンソーで切っての実習

研修では本社工場の見学や座学研修のほか、屋外での実習もありました。
案内されたのは一面真っ白な雪原、そして湖は分厚い氷に閉ざされていました。
まずはチェーンソーで氷を切り、潜航口を開ける作業からスタート。
日本ではまず経験できない作業でしたから、「なるほど〜」と見ていたらチェーンソーがバッテリー切れ!その辺にある木の棒で氷を割る!雪かきをする!が実質最初の研修となりました。

DeepTrekker実証フィールドブルーレイク
湖の氷をチェーンソーで切るも。

ようやく開いた穴から水中ドローンを潜らせると、その安定した動きに「なるほど、堅牢設計とはこういうことか」と納得しました。
工場内の雰囲気も印象的でした。 作業員一人ひとりに広々としたスペースが割り当てられ、BGMが流れる中で作業している。
それでいて仕上がる機体は精緻で頑丈。「風通しのいい環境から世界品質が生まれる」ことを実感しました。

3.苦労だらけの帰国まで

研修を終えた後も、帰国までの道のりは波乱続き。海外あるある。
<視界ゼロの雪道ドライブ>
帰りの道中では、フロントガラスが凍りつき、空港直前でウォッシャー液も切れてしまい 部長と二人で「やべーやべー。これはさすがに危ない…」と青ざめながら、やっとの思いで空港へ到着。

<空港の大混乱とフライト遅延>
やっとたどり着いたトロント空港は大雪影響で大混乱。保安検査場は縮小され、人であふれかえり、フライトはまさかの4時間ディレイ…。
ヘトヘトになりながら日本に帰り着いたときの安堵感は、今でも強烈に残っています。
こうした経験を振り返ると、「よくぞ無事に帰ってきたな」と思うと同時に、この苦労の先に日本での展開があることに大きな意味を感じます。

大ディレイinトロント

4.帰国後の挑戦とプロモーション展開

帰国後は休む間もなく、急ピッチに広報準備を進め、5月から本格的にプロモーションを開始しました。

<福島・埼玉・東京でのデモ・体験会を実施>

<JapanDrone や CSPI-EXPO などの大型展示会へ出展>


現場で実際に製品を触っていただくことで、来場者からは「思った以上にコンパクトで扱いやすい」「これなら導入できそう」という驚きの声をいただきました。
特に管路点検業界からは「従来のカメラ車に比べて運用がしやすい」「少人数でできるのは大きなメリット」という評価が多く、全国から相談やデモ依頼が相次いでいます。
また、省力化補助金を活用した導入検討のご相談も増え、現場ニーズの高さを実感しています。

展示会や実フィールドでデモを積極的に展開中!

5.安心してください!国内サポート体制

スペースワンでは、カナダ本社での研修を経て、国内修理対応・導入講習・1〜2年保証(※)を備えた体制を整えています。

※・・・機種・パッケージにより異なります。
・基本修理は国内で対応(パーツはカナダから取り寄せ)
・導入時には必ず講習を実施し、納品後も伴走サポート
・保証期間内の初期不良や不具合もしっかりフォロー

さらに、これまで水中ドローンの修理経験で培ったノウハウがあるため、対応スピードやトラブルシュートにも自信があります。
「買って終わり」ではなく「使い続けていただくために伴走する」ことが、私たちのポリシーです。

私たちが国内で修理します。

6.デモ・相談もお気軽にどうぞ

高額な機体だからこそ、「実際に見て触ってから判断したい」という声にお応えし、ご相談の上でデモンストレーションも実施しています。
特に水中や管路といった特殊な環境では「現場で試してみたい」という声が多く、可能な限り現場に近い条件でご確認いただけるよう対応しています。導入事例を増やし、日本全体で「ロボットによるスマート点検」を広げる一躍を担えるように努力して参ります!

まとめ:裏話と挑戦の先に
極寒の雪道ドライブ、極厚氷をぶち破っての実習、空港での大混乱…。
数々のハプニング?を乗り越え、私たちはDeepTrekkerとPIPETREKKERを日本に持ち帰りました。
そして帰国後は、全国でのデモや展示会を通じて多くの方々とつながり、非常に早いスピードで導入相談をいただけるまでになりました。
笑える(?)エピソードの裏には、確かな技術とサポート体制があります。
DeepTrekkerとPIPETREKKERは、日本のインフラ点検を変える力を持った製品です。
ぜひお気軽にご相談ください。
参考URL:
DeepTrekker日本公式サイト:https://deeptrekker.jp/
PIPETREKKER日本公式サイト:https://pipetrekker.jp/