『どうですか?』だけでは伝わらない?仕事をスムーズにする質問力」

営業・企画部の吉田です!
仕事を進める中で、「確認したはずなのに、必要な情報がそろわなかった」「相手から思っていた回答が返ってこなかった」という経験はないでしょうか。
その原因は、相手の説明不足だけではなく、こちらの質問の仕方にあるかもしれません。実は、私も元々相手の意図を汲み取る事が苦手でした・・・。
仕事における質問は、単に分からないことを聞くためのものではありません。認識のずれを防ぎ、必要な情報を整理し、次の行動を決めるための大切なコミュニケーションです。
今回は、仕事をスムーズに進めるために意識したい「質問力」について、すぐに実践できるポイントをご紹介します。

1.質問する前に「何を知りたいのか」を整理する

質問をするときは、まず自分が何を知りたいのかを整理することが大切です。
目的が曖昧なまま質問すると、相手から詳しい回答をもらっても、結局何を判断すればよいのか分からなくなってしまいます。

例えば、制作物について確認したい場合でも、次のように目的によって質問内容は変わります。

  • デザインの方向性を決めたい
  • 掲載する情報を確定したい
  • 修正箇所を確認したい
  • 納期に問題がないか確認したい

「この件についてどう思いますか?」と広く聞くよりも、「デザインの方向性を決めるために、どちらの案がよいか確認したい」と目的を明確にした方が、相手も回答しやすくなります。

2.「どうですか?」だけで終わらせない

「こちらの案はいかがでしょうか」「内容に問題はありませんか」といった質問は、ビジネスの場面でよく使われます。しかし、質問の範囲が広すぎると、相手はどの部分を確認すればよいのか迷ってしまいます。その結果、「問題ありません」「お任せします」といった短い回答だけで終わることもあります。

例えば、ポスター案について意見を聞く場合は、次のように具体的にします。
「現在の案は商品数が多く、少しカタログのような印象があります。メイン商品を大きく見せる方向と、商品数を維持して余白を増やす方向では、どちらがよいでしょうか」

このように、現在の状況や気になっている点を伝えたうえで質問すると、相手も判断しやすくなります。

3.自分の認識を添えて確認する

仕事では、聞いた内容をそのまま受け取るだけでなく、自分の理解が合っているかを確認することも重要です。例えば、打ち合わせの最後に、「今回の内容は、今週中に原稿を確定し、来週から制作を開始するという認識でよろしいでしょうか」と確認することで、スケジュールの行き違いを防ぐことができます。

「分かりました」と返事をするだけでは、お互いが別の内容を想像している可能性もあります。数字、日時、数量、担当者、納品方法など、間違えると影響が大きい情報は、できるだけ具体的に言葉にして確認しましょう。

4. 一度に質問を詰め込みすぎない

メールやチャットで複数の確認事項を送るときは、質問を整理して伝えることが大切です。長い文章の中に質問がいくつも含まれていると、一部だけ回答され、ほかの質問が抜けてしまうことがあります。複数の質問がある場合は、番号を付けて整理すると分かりやすくなります。例として、次のようにまとめます。

  1. テーマカラーは「水色」でよろしいでしょうか。
  2. 開催時間は10時から16時まででよいでしょうか。
  3. 搬入開始時間は何時でしょうか。
  4. 当日の担当者名と連絡先をご共有ください。
  5. 電源を使用する場合、事前申請は必要でしょうか。

相手が番号ごとに回答できるため、確認漏れを防ぎやすくなります。ただし、一度に大量の質問を送ると、相手の負担が大きくなります。急ぎの確認と、後からでもよい確認を分けることも意識したいポイントです。

5.相手が答えやすい選択肢を示す

質問をするときに、ある程度の選択肢を示すと、回答をもらいやすくなります。

例えば、「打ち合わせはいつがよいですか」と聞くよりも、「打ち合わせは、火曜日の午前または水曜日の午後ではいかがでしょうか」と候補を示した方が、相手は予定を確認して答えやすくなります。

デザインや文章の確認でも同様です。「修正した方がよいですか」ではなく、「タイトルを短くする方法と、文字サイズを小さくして現在の文章を残す方法があります。どちらがよいでしょうか」と聞けば、相手は比較しながら判断できます。

ただし、自分が望む回答へ誘導しすぎないよう注意も必要です。選択肢以外の意見も伝えられるように、「ほかにご希望があればお知らせください」と添えると、より丁寧です。

6.質問と一緒に「自分の考え」を伝える

何でも相手に判断してもらおうとすると、質問ではなく丸投げのように受け取られる場合があります。質問をするときは、自分なりの考えや提案も添えると、話が進みやすくなります。
例えば、「どちらにしますか」だけではなく、「私は、遠くからでも内容が伝わりやすいA案がよいと考えています。今回はA案で進めてよろしいでしょうか」と伝えます。

自分の考えを示すことで、相手は賛成か、修正が必要かを判断しやすくなります。特に、スケジュールが限られている仕事では、「確認」と「提案」をセットにすることで、やり取りの回数を減らせます。

7.質問力は、相手への気配りでもある

質問力というと、話術や交渉術のように感じるかもしれません。しかし、仕事における質問力は、相手が答えやすい状況をつくるための気配りでもあります。相手が何を確認すればよいのか、どの程度詳しく答えればよいのか、いつまでに回答すればよいのか。それらが分かる質問は、相手の負担を減らします。質問をする前に、次の点を確認してみましょう。

  • 質問の目的が明確になっているか
  • 相手が判断するための情報が入っているか
  • 一度に多くの質問を詰め込んでいないか
  • 日時や数量などを具体的に確認しているか
  • 自分の考えや選択肢を示しているか

質問の仕方を少し変えるだけで、確認の往復が減り、認識のずれも起こりにくくなります。 

まとめ

仕事をスムーズに進めるためには、相手から必要な情報を引き出す「質問力」が欠かせません。大切なのは、難しい言葉を使ったり、話し上手になったりすることではありません。「何を知りたいのか」「相手は何を基準に答えればよいのか」を整理し、具体的に伝えることです。質問するときには、目的を明確にし、現在の状況や自分の認識を添えましょう。複数の確認事項がある場合は番号で整理し、必要に応じて選択肢や自分の提案を示すことも効果的です。
また、日時や数量、担当者、次の行動など、間違えると仕事に影響する情報は、曖昧なままにせず、具体的な言葉で確認することが重要です。良い質問は、単に自分が答えを得るためのものではありません。相手の負担を減らし、お互いの認識をそろえ、仕事を前に進めるためのものです。

日々のメールや打ち合わせの中で、「この質問は相手が答えやすいだろうか」と一度考える習慣をつけることで、コミュニケーションはより円滑になります。まずは、「どうですか?」という質問に、目的や選択肢を一言加えるところから始めてみてはいかがでしょうか。