水中ドローンを通して感じた、海外メーカーへの「伝え方」の難しさと面白さ

みなさん、こんにちは。ドローン事業部のHARAです。
スペースワンでは、海外製水中ドローンの国内正規代理店として、製品の販売だけでなく、導入のサポートや運用のフォロー、メーカーとの技術的なやり取りなども日々行っています。
現場で実際に使われているお客様の声をもとに、メーカーへフィードバックする機会も多く、単なる「販売代理店」ではなく、日本の現場とメーカーをつなぐ役割を担っています。
そうした中で感じるのは、海外メーカーとのやり取りには正直大変さもありますが、その一方で、日本とは違う面白さやスピード感もあるということです。

「伝え方」の違いへの戸惑い

海外メーカーとのやり取りで、最初に感じやすいのがコミュニケーションや考え方の違いです。
例えば日本では、現場事情をある程度くみ取りながら、細かなニュアンスや曖昧な表現から意図を共有して進める場面もあります。
一方、海外メーカーでは、基本的に「明確に伝えられた内容」をもとに判断します。

そのため、

  • どのような環境で
  • どのような条件下で
  • 何が起きたのか

を、できるだけ具体的に整理して共有する必要があります。
また、メーカーとの認識を深めるため、現地工場の訪問や技術ミーティング、意見交換などを行う機会もあります。
メールやチャットだけでは伝わりにくい内容も、実際に顔を合わせて話すことで認識を共有しやすくなり、よりスムーズな連携につながっていると感じています。

現場の感覚をそのまま伝えても、うまく伝わらないことも

導入後のサポートやトラブル対応では、メーカーとの認識合わせに苦労する場面もあります。

実際、水中ドローンは水質や流速などの使用環境によって状況が大きく変わるため、「実際にどのような状況だったのか」を正確に共有することが、問題解決において非常に重要になります。

例えば、現場では大きな影響が出ており、日本では早急な対応が求められるようなケースであっても、 メーカー側としては、

  • 再現性はあるか
  • 画像・動画・ログなどの記録はあるか
  • 仕様範囲内の動作ではないか

といった視点で確認を進めます。

また、日本では気になるポイントでも、海外ではそこまで重大な問題として捉えられていないケースもあります。最初は「温度感が違う」と感じることもありましたが、やり取りを重ねる中で、感覚ではなく「技術的根拠」を重視しているのだと感じるようになりました。
そのため弊社でも、単に「不具合がある」「動作がおかしい」など感覚的に伝えるのではなく、

  • 映像
  • ログデータ
  • 発生条件
  • 使用環境

などを整理した上でフィードバックするよう心掛けています。
また、継続的にやり取りを重ねる中で、メーカー側も日本のお客様特有の感覚や、求められる品質基準、対応への期待感などを徐々に理解してくれるようになりました。

フィードバックが製品改善につながる面白さ

一方で、密にやり取りをしているからこそ感じる面白さもあります。

特に印象的なのは、現場からのフィードバックが製品改善に比較的早く反映されることです。

実際に、ソフトウェア改善や操作性向上、新機能追加など、日本市場からの声がアップデートにつながったケースもありました。

グローバル展開しているメーカーだからこそ、世界中の現場から集まる意見をもとに、製品を継続的に進化させている印象があります。

これは海外メーカー製品の大きな魅力の一つだと思います。

製品は「導入して終わり」ではない

水中ドローンのような専門機材は、販売したら終わり、ではありません。
実際には、

  • 運用環境への適応
  • ソフトウェア更新
  • 周辺機器との組み合わせ
  • 現場ごとのノウハウの蓄積

など、導入後のサポートや情報共有が非常に重要になります。
だからこそ、国内代理店の役割も単なる輸入販売ではなく、日本市場との認識合わせや技術的な橋渡し、メーカーとの調整、そして現場目線でのサポートまで求められていると感じています。
特に水中ドローンのように、実環境によって状況が大きく変わる製品では、「日本の現場を理解していること」が非常に重要です。

まとめ

海外メーカーとのやり取りには、言語だけではない難しさがあります。

ただその一方で、日本にはない技術力やスピード感、そして製品を一緒に育てていく面白さもあります。

単に製品を販売するだけではなく、日本の現場で得られた声をメーカーへ届けながら、より良い運用や製品改善につなげていきたいと考えています。

海外メーカーと日本市場、その間をつなぐ存在として、今後も現場に近い立場でサポートを続けていきます!