まず、「張り子」とは?木や粘土で作った型に紙を貼り重ねていく技法、またはその技法で作られた玩具や伝統工芸品、人形のことを指すそうです。中が空洞になっているため軽く、見た目以上に丈夫なのが特徴です。
福島県会津地方の郷土玩具である「赤べこ」も、張り子で作られています。
そんな伝統ある張り子ですが、実は身近な材料でも作れると知り、「本当にできるの?」と思いつつ挑戦してみました。今回はその体験と感想をまとめます。

張り子作りの基本の流れ
大まかな工程はこちらです。
①型作り → ②糊張り → ③型出し →(※胡粉がけ)→ ④絵付け
※本来は白色顔料の「胡粉(ごふん)」を塗る工程がありますが、今回は入手できなかったため省略しました。
■材料(100均で大体揃いました!)
- 新聞紙
- 紙粘土
- 半紙
- 筆(太・細)
- でんぷんのり
- アクリル絵具
- ラップ
- 作業用シート(ゴミ袋やブルーシートでもOK)
- カップ

実際に作ってみる
① 型作り(紙粘土)
まずは机をシートで覆い、紙粘土をこねて形を作ります。
紙粘土なんて小学生以来かも…?と思いながら、久しぶりの感触にちょっと懐かしさもありつつ、意外と難しい作業でした。
ここでのポイントは、細かく作り込みすぎないこと。
後の糊張りで細部は潰れてしまうので、「それっぽい形」になっていればOKです!

・乾燥
形ができたら、しっかり乾燥させます。
本来は風通しの良い日陰で、「薄いもの:1〜2日、厚いもの:3〜7日」ほど乾かすのが目安です。…が、今回は少しせっかちに、2日ほどで次の工程へ進んでしまいました。
ちなみに、同じ型で張り子をいくつか作りたい場合は、ここでしっかり乾かしておくのがおすすめです。乾燥が甘いと型崩れしやすく、使い回しが難しくなります。

②ラップを巻き、糊張り
乾いた型にラップを巻きます。浮いてしまう部分はセロテープなどでしっかりと固定を!
でんぷんのりを水で約3倍に薄め、ちぎった新聞紙を浸して貼っていきます。新聞紙を2〜3層、その上から半紙を数回重ね貼り。半紙にもたっぷりのりを含ませて貼り付けました。
この工程は、張り子作りの中でも特に慎重に、丁寧に行いたいところ!ここでしっかり仕上げておくと、次の「型出し」の工程がぐっと楽になります。
実際にやってみて感じたコツは、新聞紙を貼るときにのりをしっかり行き渡らせておくこと。これだけで、紙がバラバラにならず、スムーズに取り出すことができました。



・乾燥
目安は2〜3日。 乾きにくい場合はドライヤーを使うのもOKです。触って完全にカラッとしている状態まで乾かしましょう。
③ 型出し
しっかり乾いたら、カットして中の型を取り出します。あらかじめカットラインを決めておくと迷いなくスムーズです。綺麗に型から取り出せた瞬間は、「お、いけた!」とちょっとテンションが上がります。切れ込み部分は、のりをつけた半紙でふさいで補強し乾かします。

④ 絵付け
補強部分が乾いたら、絵付け作業へ。(本来は胡粉で下地を作りますが、今回は省略です。)
アクリル絵具を水で薄めずに塗っていきます!

完成!
今回は胡粉の工程を省いているため、半紙の凹凸感が少し残る仕上がりになりましたが、それも手作りならではの味かなと感じています。

作ってみた感想
本当に身近な材料で作ることができました。思っていたよりもずっと簡単で、気軽に伝統工芸に触れられる、とてもいい体験になりました。何より、作る工程そのものを楽しめるのが魅力だと感じました。
また、自分だけのオリジナルの人形を作れるのも嬉しいポイントです!
今回の反省点は、紙粘土や糊貼り後の乾燥が甘かったことです。。次回作る際は、せっかちにならず、この工程にはしっかり時間をかけようと思います。
興味がある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください!

