こんにちは。スペースワン ドローン事業部の Ooteyama です。
普段、私はスペースワンとして水中ドローンの販売や講習、イベント対応、日本水中ドローン協会の事務局として様々な業務に関わっています。その中でインパクトのあった出来事として感じたこと。「地道に続けてきたことが、思わぬ形でつながった」ということです。今回は、その韓国企業との連携について書いてみたいと思います。
1.きっかけは、1通のメール
最初のきっかけは、スペースワンが事務局を運営する一般社団法人日本水中ドローン協会に届いた1通のメールでした。
内容は、”韓国ではまだ水中ドローンの認識が広がり始めた段階であり、日本の取り組みについて意見交換したい”というものでした。
突然の連絡だったので最初は少し戸惑いましたが、ちょうど海での水中ドローンデモンストレーションイベントを企画していた時期でもあり、そのタイミングに合わせて意見交換の場を設けることになりました。
2.日本とよく似た課題が、韓国にもあった

連絡をくださったのは、韓国の DAEHAN EnC という企業。同社は韓国内でインフラ設備の安全診断やエンジニアリングを行っており、橋梁、トンネル、水利施設、港湾、建築分野など、幅広い社会インフラ領域に関わっています。お話を伺うと、韓国でもダム、河川、水中構造物などの点検において、日本とよく似た課題を抱えていました。
水環境を伴うインフラ設備では、まだ十分に点検や補修が実現できていない領域があり、一方で水中ドローンを活用した事例はほぼない。
そうした背景・理由から、日本の動向を調べる中で、日本水中ドローン協会の活動が目に留まったとのことでした。
3.積み重ねてきた活動が、関心につながった
こちらからは、日本国内で続けてきた普及活動や、水中ドローンを活用した点検事例、市場の動き、そして安全運用や人材育成の考え方についてお伝えしました。
特に、日本水中ドローン協会が進めてきた「安全運用を前提とした普及」や「教育・スクール展開を含めた業界づくり」という部分には、強い関心を持っていただけた印象があります。
その後、DAEHAN EnC からは「水中ドローンを活用して市場を盛り上げたい」「自社の点検にも活用したい」「そのために協力してほしい」という連絡を再度いただき、オンラインミーティングやメールでのやり取りを重ねながら、連携の形を詰めていきました。
4.韓国でのトレーニングとMOU締結へ
2026年2月には、私一人で韓国南部の麗水市を訪問し、4日間のトレーニングを実施しました。
内容は、安全運用の考え方、基礎知識、基礎操縦、実技対応まで、日本で積み重ねてきた運用ノウハウをベースにしたものです。
受講してくださったスタッフの皆様はとても真剣で、こちらが伝える内容をまっすぐ受け止めてくださいました。単に操作を教えるだけでなく、「安全に使うために何を大切にするか」まで共有できたことは、とても大きな意味があったと感じています。




そして2026年3月26日には、小林社長とともに韓国を訪問し、DAEHAN EnC とMOU締結調印式を実施しました。
こうして韓国市場成長に向けた取り組みに、日本で培ってきた経験を生かして協力していく流れが正式にスタートすることになりました。
この取り組みについては、プレスリリースで配信しています。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000441.000045277.html
5.率直にうれしさ。そして感じる責任
これまで、海外展示会の視察や海外メーカー訪問など、こちらから学びに行く機会はありました。でも今回は、私たちが日本で続けてきた活動やノウハウに対して、「協力してほしい」「教えてほしい」という形で声をかけていただきました。
それは率直にとても光栄なことでした。
同時に、うれしいだけではなく、責任の重さも感じています。
地道に続けてきたことが評価されるのは本当にありがたいことですが、それは同時に、こちらが培ってきたものを、きちんと価値ある形で届けなければいけないということでもあるからです。

6.まとめ
今回の韓国との連携は、地道に続けてきた活動が、国内だけでなく海外にも届き始めた一つの結果だと思っています。
もちろん、MOUの締結がゴールではありません。むしろ「よーい、スタート」の「よーい」がコールされたくらいの感覚です。それでも、こうした連携は活動の結果の一つであり、国内においても信用いただける実績の一つになると信じています。
だからこそ、これからも地道に、着実に歩みを進めていきたいと思います。
実際のところは、地道にというより常に全力疾走なのですが、その積み重ねをこれからも大切にしていきたいです。


