Shopify 「Winter ’26 Edition」でさらに進化したAI機能を活用!

こんにちは、販売企画部のKatoです。
ふくしま市場では、ECプラットフォームとして 「Shopify(ショッピファイ)」 を利用しています。 
Shopifyはカナダ発のクラウド型EC構築・運用プラットフォームで、世界約175か国以上で利用されています。自由度の高いショップ構築が可能で、カスタマイズやアプリの導入によって、運営規模や目的に応じた機能拡張ができる点が大きな特徴です。

管理画面は非常に直感的で分かりやすい一方、標準機能は海外向けの仕様が中心となっており、日本の通販システムを運営していく中では、標準機能だけでは物足りないと感じる場面もあります。こうした不足部分については、システム構築やアプリの導入によって補いながら運営を行っています。
Shopifyではこうした課題を解消するため、定期的に大規模な機能アップデートを行っており、運営者の声や実務に即した改善が継続的に進められています。

Shopify 「Winter ’26 Edition」

2025年12月11日に発表された「Winter ’26 Edition」 では150以上の機能アップデートが提供されました。

■参考記事:Shopify、「Winter ’26 Edition」を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000034630.html

その中でも主軸となっているのが、AIコマースアシスタント「Sidekick」の大規模アップデートです。
Sidekickは、Shopifyが提供するAIベースのアシスタントツールです。Shopifyストアのデータを活用し日常業務を効率化する強力なツールで、日々のEC運営における業務負荷を軽減することが可能になります。
これまでデータ分析とレポート作成、商品やコレクションの管理、Shopifyの機能や設定に関する質問への回答などを担ってきましたが、今回のアップデートにより日常業務を支える存在として、さらに進化しました。
中でも私が注目しているのが、「自然言語によるShopify Flowの自動化」です。

Shopify Flowとは?

Shopify Flow は、Shopifyが公式に提供している業務自動化ツールです。
「トリガー(きっかけ)」、「条件」、「アクション(実行内容)」を組み合わせることで、日々発生するさまざまな業務を自動化できます。
例えば、

  • 注文が入ったら自動で特定のタグを付ける
  • 在庫が一定数を下回ったら通知する
  • 特定の条件に該当する注文を、別対応として振り分ける

といったように、これまで人が都度確認・判断していた作業を自動で処理することが可能です。Shopify Flowにはあらかじめいくつかのテンプレートも用意されており、設定さえできれば非常に便利な機能です。
一方で、説明が英語中心であったり、専門用語が多かったりと、「この設定で本当に合っているのか分からない」と感じる場面も多く、「便利だけれど難しい」という印象から、十分に活用しきれていませんでした。

やりたいことを説明するだけ

しかし今回のWinter ’26 Editionで、状況が大きく変わりました。Sidekickの進化により、「やりたいことを説明するだけ」で、Shopify Flowのワークフローを自動で作成できるようになったのです。
恥ずかしながら、通販サイトを運営する立場ではあるものの、サイト構築やシステム設定は決して得意とは言えません。そのため、この機能を知ったときは「待っていました…!」と率直に感激しました。
それでは、実際に作成してみたかったワークフローを追加してみます。
今回作成したワークフローは次の内容です。

「商品の在庫がゼロになったら、メールで通知をする」

商品点数が多い運営体制では、在庫切れへの気づきが遅れること自体がリスクになります。そのため、在庫状況をリアルタイムで把握できる仕組みを作りたいと考えていました。
これまでのShopify Flowでは以下の設定をひとつずつ組み立てていきます。
■トリガー
Product variant inventory quantity changed(商品バリアントの在庫数が変更されたとき)
■条件
Product variant inventory quantity = 0(在庫数がゼロの場合)
■アクション
Send internal email(指定したメールアドレスに通知を送信)

構成自体はとてもシンプルですが、英語表記が中心となるため、英語が苦手な私にとっては、ここまで設定するだけでも一苦労というのが正直な感想です。

Sidekickに指示するだけ

そこで今回は、これらの設定をすべてSidekickに任せてみました。
Sidekickへ入力した指示は、次の一文だけです。
「商品の在庫がゼロ以下になったら〇〇〇@〇〇〇.com 宛に通知する」

▲説明を入力するだけ

すると、Sidekickが内容を分析し、ワークフローの作成を自動でスタートします。
数十秒ほど待つと、トリガー・条件・アクションがすべて組み合わさったワークフローのプレビュー画面が表示されました。

▲これまで手動でひとつひとつ設定していたワークフローが自動生成されます。修正箇所にも指摘が入りました。

内容を確認した後は、「ストアに追加」→「ワークフローをオンにする」という操作を行うだけで設定は完了です。実際に在庫をゼロにしてみると、指定したメールアドレス宛に、在庫切れの通知メールが正しく届くことを確認できました。

まとめ
商品数が多い運営体制において、「気づくことが遅れる」こと自体が大きなリスクに繋がります。それを自動化された仕組みで補える点は、非常に大きな安心材料です。
今回のWinter ’26 Edition で強化されたSidekickの機能により、コードの知識がほとんどなくても業務自動化に取り組める環境が整いました。これまでは英語の説明を翻訳しながら設定する必要がありましたが、日本語で考えた業務内容をそのまま自動化できるようになった点は、大きな変化だと感じています。
一方で、仕組みが複雑になるほど、エラーや想定外の挙動が起こる可能性も否定できません。
そのため、今後は実運用の中で検証を重ねながら、無理のない形で活用範囲を広げていく予定です。
これからもShopifyの最新AI機能を積極的に活用し、より良いサイト運営を目指してまいります。