
今年最後の会社ブログになります。
振り返ってみると、2025年は「いろいろあったなあ」という一年でした。
海外にも何度も行き、気づけばあっという間に年末。
そんな一年を、月ごとにざっくり振り返ってみます。
1月|10年通って、やっと“出す側”に
2025年のスタートはラスベガス。CES 2025に、初めて出展者として参加しました。
2015年から毎年通ってきたCES。2018年頃にいつか出展社としてCESに参加したいなと思っていたことを思い出しました。
「見る側(訪問者)」だった場所に、10年目でようやく「出す側(出展者)」として立てたのは、正直かなり感慨深かったです。
CESで「出展者として楽しもう!」とも感じた、そんな2025年のスタートでした。
2月|初カナダ訪問と、「水中ドローンビジネスの教科書」初出版
人生初のカナダへ行き、水中ドローンメーカーDeepTrekkerのトレーニングを受けて、パートナー企業になりました。
氷点下の人工湖で、チェーンソーを使って氷に穴を開け、そこにドローンを入れて実機トレーニング。とにかく寒い。
でも天気は最高。忘れられない経験です。
その後はトロントからサンフランシスコへ移動し、シリコンバレーを視察。一度は行ってみたかったグーグル本社では、社員食堂で無料ランチを食べながらミーティング。
そして2月21日には『水中ドローンビジネスの教科書』を初出版。出版イベントも開催しました。
東京マラソンは…今回は棄権しました(笑)。
3月|「水中ドローンビジネスの教科書」を持って、永田町へ
出版したばかりの本を持って、永田町で営業活動をしました。
6名を訪問し、3名の国会議員の方と直接お会いすることができました。福島2区・根本さん、福島4区・小熊さん、神奈川1区・篠原さん。他の3名には秘書の方へ想いを託しました。
水中ドローンという新しい分野を、政策や社会実装の文脈でどう伝えるか、非常に学びの多い時間でした。
4月|社員旅行と、新しい研究の始まり
3泊4日でスペースワンの福島本社、東京営業所の総勢約20名で社員旅行として香港へ。
仕事を少し離れて一緒に過ごす時間は、チームとしてもすごく良かったと思います。
この月には、東京海洋大学と「水中・水上ドローンの社会実装」をテーマにした共同研究契約も締結。
研究と現場をどうつなげていくか。これからが楽しみな取り組みが始まりました。
5月|展示会と野球と、アメリカ
ヒューストンで開催されたOTC2025を訪問。
海洋、洋上風力、エネルギー分野のスケール感に圧倒されました。
時間を作ってロサンゼルスに移動し、ドジャース戦も観戦。大谷選手のボブルヘッドデーで、2打席連続ホームランを見るという、貴重な体験も。
Xponentialには3年連続で出展。3年目なると覚えてくれている現地の出展社もいてくれて「続けること」の大切さを改めて感じた月でした。
6月|展示会だらけで、世界を実感
6月はとにかく展示会続き。
ジャパンドローン、VivaTech、パリ国際航空ショー、CSPI-EXPOと、国内外を飛び回りました。
パリでは、NVIDIAのCEO、Jensen Huang氏と偶然遭遇し、まさかの記念撮影。
さらに、パリ国際航空ショーに初訪問し、スケールの違いを体感。国内ではCSPI-EXPO2025にも出展し、建設・測量分野とのネットワークを広げました。
7月|メディアと地域と、水中ドローン
日テレ人気の朝の番組のZIP!の特集に出演し、インドアドローンショーを紹介していただきました。
南会津では南会ドローン中学校の開校式に参加し、水中ドローンビジネスについて講演。
国際ドローン展への出展に加え、静岡県で水中ドローン総合イベントOceanBiz2025を主催。上川陽子元国務大臣、鈴木静岡県知事にもブースを訪問いただき、水中ドローンの現状と可能性について直接説明させていただきました。
8月|29周年と、少し立ち止まる時間
8月は少し落ち着いた月。
スペースワンの29周年に合わせて、公式ウェブサイトをリニューアルしました。
会社として「今どこにいるのか」「これからどこへ行くのか」を整理する、良いタイミングだったと思います。
忙しい中でも、立ち止まって考える時間は大事ですね。
9月|ヨーロッパとアジアを行ったり来たり
ベルリンで開催されたIFA2025に初出展。東京都のSushiTechTokyoエリアでヨーロッパの方々にARIVIAをPRしました。その後は台湾(台北)でのB2BマッチングイベントやTAIWAN DRONE 2025に招待され訪問しました。
ヨーロッパとアジア、両方を一気に見られたことで、視野がかなり広がった気がします。
サンディエゴではRobonation代表とビジネスミーティングを行い日本水中ドローン協会との連携の協議。
また、UCSDの研修プログラムに参加しLAでドジャース戦を観戦。大谷選手の53号ホームランも見ることができました。
10月|フォーラム開催と、嬉しい出来事
東京の秋葉原で一社)日本水中ドローン協会主催で水中ドローンフォーラム2025を開催。
約150名に参加いただき、講演会・懇親会ともに大盛況となった。主催として挨拶に立ち、これまでの活動が確実に広がっていることを実感しました。
また、福島本社の通販スタッフの結婚式に参列し、仕事とは違う形で人生の節目に立ち会えたことも心に残りました。
月末にはドバイで開催されたGITEXに初出展し、中東市場でのARIVAの反響とネットワークを作りました。
11月|ARIVIAと、世界をつなぐ月
ARIVIAにとって大きな転機となる月でした。
シリコンバレーの高級住宅地にあるプール付きの豪邸で、開発中の製品「ARIVIA」の初お披露目会を開催しました。そして、CES主催者からは「CES Innovation Awards® 2026」Honoreeを受賞の連絡。ARIVIAが世界から評価された証拠となりました。
さらに中国・深センでCHTF2025を訪問し、CHASING本社でCEOとビジネスミーティング。郡山では、7年半ぶりとなる福島ドローンサミット2025も開催しました。
12月|気持ちよく締めくくれた年末
12月は、福島民報社主催の第11回ふくしま産業賞で、最高賞となる「福島県知事賞」を受賞。
福島で続けてきてよかったな、と素直に思えた出来事でした。
そして気がつけば、40代最後となる49歳に。
振り返れば、国内外を駆け回り、挑戦し続けた一年だった。
「疲れた」よりも「楽しかった」が先に出てくる、あっという間に過ぎ去った、そんな一年でした。
























個人的な2025年を象徴する3大ニュース
【1位】NVIDIA CEO Jensen Huang氏との記念撮影
2025年を振り返って、やっぱり一番インパクトが強かったのはこれです。
NVIDIA CEOのJensen Huang氏と記念撮影。
AIがここまで社会やビジネスの前提になった今、その中心にいる人物がJensen Huang氏。NVIDIAといえば、2025年11月世界時価総額ランキング1位にも輝き2025年の注目企業です。
正直、「まさか本当に会えるとは」という感じでした。
一枚の写真ですが、「え、こんなに気さくでいいんですか?」と思うくらいフランク。
世界のトップにいる人の懐の深さとサービス精神を感じて、
思わずこちらまで嬉しくなった瞬間でした。
これは間違いなく一生の思い出です。

【2位】第11回ふくしま産業賞「福島県知事賞」受賞
福島民報社主催の第11回ふくしま産業賞で、
最高賞となる「福島県知事賞」を受賞しました。
福島を拠点に、地道に続けてきたことが、ちゃんと評価されたという感覚があり、嬉しかったです。
空中ドローン事業は福島でもいち早く、水中ドローンは全国でもいち早く取り組み、二刀流としてこれからも強みを発揮していきたいと思います。
また、12月に届いたこの吉報は2026年につながる実感を得ました。
https://spacexone.com/news/2860/

【3位】CES2025初出展、ARIVIAコンセプトモデル発表
3位は、ARIVIAのコンセプトモデルを携えてCES2025に出展したこと。
この時点でARIVIAは、まだ完成品ではありませんでした。
あくまで「こういう未来の製品を作りたい」というコンセプト段階。
それでも世界に出してみたら、想像以上に反応が良く、「これはちゃんとプロダクト化を目指そう」と思えるきっかけになりました。
2025年は、ARIVIAを構想からプロダクトへ進化させるために走り続けた一年だったと思います。なお、「CES Innovation Awards® 2026」Honoreeの受賞は2026年の出来事になるので、このビッグニュースは来年のお楽しみに取っておきます(笑)。
https://spacexone.com/news/2608/

まとめ
2025年は、世界と地域、そして未来が一気につながった一年でした。
CESでARIVIAのコンセプトを世界に投げ、手応えを得て、プロダクト化へ本気で動き出した年。同時に、福島で続けてきた取り組みが、しっかり評価された年でもありました。派手な出来事も多かったですが、その裏では地道な積み重ねばかりです(笑)
だからこそ、「ちゃんと次につながる一年だった」になったと思っています。
2026年は、スペースワン30周年。
これまでの延長ではなく、次の10年を創る一年にしていきます。

