

2025年9月5日(金)~9日(火)、ドイツ・ベルリンで開催された世界最大級の国際コンシューマーエレクトロニクス展示会「IFA2025」に出展してきました!(IFA2025出展のプレスリリースはこちら)
出展のきっかけは、CES2025で水上ドローン「ARIEL」を発表したときに、想像以上の反響をいただいたことです。そこから勢いをそのままに、製品化に向けて今も開発を進めています。(ちなみに、2025年1月のCESでは「ARIEL」として初披露して大きな反響を得ましたが、国際展開を意識したブランド戦略と世界観を深め、「ARIVIA」として新しく生まれ変わりました。)
ARIVIA公式ウェブサイト:https://ariviax.com/
ちょうど東京都が「SusHi Tech Tokyo」として昨年に引き続きIFA2025に出展することになり、6月に出展者募集がありました。ヨーロッパでの反響も知りたいと思い、応募したところ7月中旬に採択され、準備期間はわずか1ヶ月半。
かなりタイトなスケジュールでしたが、なんとか形にして臨むことができました。
今回はスペースワンからは私ひとりで参加。現地ではアメリカ・サンノゼ在住(福島県田村市出身)の協力者・佐藤さんに出張して頂き、二人でブースを切り盛りしました。ちなみにスペースワン以外では東京都ブースに7社、合計8社出展。
IFA(Internationale Funkausstellung Berlin)は、毎年ドイツ・ベルリンで開催される世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクスと家電の国際見本市です。業界のリーダー企業からスタートアップまでが集まり、AI、スマートホーム、持続可能性といった最先端の技術や製品を展示・発表し、業界のトレンドを共有します。大手企業やバイヤー、小売業者、メディア関係者、投資家などが集結し、ビジネスや技術の交流、イノベーションの創出を目的としたグローバルなプラットフォームとなっています。
詳細は、主催者であるIFAのウェブサイト IFA Innovation For Allで確認できます。
ベルリンへの道のりと偶然の出会い
9月4日、羽田空港からヘルシンキ経由でベルリンへ。そこで思わぬサプライズがありました。なんと、東京海洋大学の清水教授とヘルシンキ空港ででバッタリ遭遇!
清水教授はちょうど日本に戻るところでしたが、時間をいただいてラウンジで食事しながらビジネスミーティングを実施しました。
東京海洋大学とは、今年4月に「AIを活用した水中ドローンの社会実装に向けた共同研究契約」を締結しているので、進行中のARIVIA開発について直接ご報告できる良い機会になりました。
偶然の出会いが実のある打ち合わせに変わるのは、やっぱり海外出張ならではですね。
👉 詳細はこちら
東京海洋大学とAI技術を活用した水中ドローンの社会実装に向けた共同研究契約を締結
そして、ベルリンへ到着。乗り継ぎ時間いれると約20時間の長旅でした。
(ヘルシンキ行きの機内では前歯が取れたり、ベルリン行きの飛行機の搭乗口で隣にいた方(ドイツ人)が郡山に住んでいると奇跡的な出会いがあったりと楽しい道中でした。
ちなみにベルリンは東京より涼しく、とても過ごしやすかったです。)


IFA2025の展示と反響
展示会は5日間、毎日10時から18時までの長丁場。東京都の「SusHi Tech Tokyo」ブースは立地も良く、人通りが多い場所にありました。


ブースには本当に多くの来場者が訪れ、ARIVIAに興味を持ってくれました。そこで実際にいただいた声を少しご紹介します。
- 「このイノベーションが集まるホールの中で一番クールな製品だよ!」
- 「ホテルのプールでも使えるね」
- 「ディズニーランドに売り込んでみたらどう?」
- 「私はドーハに住んでいる。製品化したらぜひ中東で販売したい」
- 「私も今年のCESに行ったよ。来年はあなたのブースに必ず行くよ!」
- 「これってもう製品化して販売しているの?いくらなの?」
- 「水上のエンターテインメントで、ARIVIAみたいなのは初めて見たし聞いたよ」
- 「私の家のプールに欲しい!」
こうしたリアルな声は展示会でしか得られない貴重なフィードバックです。「家庭用プールでも欲しい」という声から、「テーマパークや中東市場に展開できるのでは?」という意見まで、幅広い可能性を感じられる瞬間が多くありました。短期間の準備と2人だけの体制での挑戦でしたが、多くの手応えをつかむことができました。





















思わぬハプニングと学び
最終日の夜、ベルリンからドーハ経由で帰国予定だったのですが、ホテルを出る直前にJALから連絡。「便が欠航になりました」と…。
理由は「中東カタールの首都ドーハで複数回の爆発が発生したため」。
ニュースを聞いた瞬間は思わず「えっ!?」と思うとともにワクワクしました。
なんとか振替便の手配を済まし、仕方なくホテルを探し、ベルリンにもう一泊し、翌朝ロンドン経由で帰国することに。
無事に帰れたから良かったものの、海外出張はやっぱり何が起こるかわからないなと実感しました。
とはいえ、こういうトラブルは結構経験しているので「まあなんとかなるか!」と割り切れるようになり、器がさらに大きくなった気がします。振り返ってみれば、これも含めて面白い体験でした。
まとめ
今回のIFA2025出展は、スペースワンにとって大きなチャレンジであり、同時に大きな収穫でもありました。ヨーロッパという新しい市場でARIVIAを紹介でき、多くの人に直接見てもらい、生の声を聞けたのは本当に価値のある経験でした。
CESからIFAへと舞台を移し、そこでまた新しい手応えを得られたことは、次のステージへの自信につながります。
展示会はただ製品を見せるだけではなく、私たち自身が試される場でもある。そういう意味で、今回のIFAは大きな学びの場になりました。
さらに印象的だったのは、来場者の声の多様さ。「家庭用プールに欲しい」という個人のニーズから、「ディズニーランドに売り込んでみたら?」という夢のある提案、「中東で販売したい」というグローバルな商談まで、想像以上に広がりのある反応をいただけました。こうした声は僕らにとって宝物であり、今後の展開を考える上での大きなヒントになるはずです。
そして何より、改めて感じたのは「海外出張はハプニング込みで楽しい」ということ。トラブルも含めて、すべてが経験値。そこから得た学びや出会いが次の挑戦につながっていく。今回もまさにそんな体験でした。
これからもスペースワンは、まずはARIVIAを軸に世界へ挑戦していきます。
次の展示会は、10月中旬にドバイで開催される「GITEX GLOBAL 2025」。(昨日のプレスリリースはこちら)
CES、IFAでの経験をしっかり活かして、中東の皆さんにアピールしてきたいと思います。
世界は広いし、チャンスはまだまだある。
これからも「楽しみながら挑戦する姿勢」を忘れずに、一歩一歩進んでいきます。
(仕事を楽しみながら、成長したい人材絶賛募集中(笑))
